ゾウの仲間は種類によって姿形が違っていますが、アフリカゾウとアジアゾウを見比べてみて真っ先に感じる違いは耳の大きさかもしれません。
アフリカゾウは大きく、アジアゾウは小さな耳をしていますが、これは両者の生息環境の違いによるものです。
アフリカゾウは主に太陽が照りつける乾燥したサバンナ、アジアゾウは主に木々が生い茂った薄暗い熱帯林に生息しており、より暑い場所に棲んでいるアフリカゾウの方が大きな耳をしているのです。
皆さん動物園でゾウが耳をパタパタと動かしているのを見たことがあるかと思いますが、あれこそがゾウの暑さ対策です。ゾウの耳の中には沢山の毛細血管が通っており、そこを直接風にさらすことで体を早く冷やす効果があるのです。